はじめての内覧会であるため、内覧会がどのように進められるものかイメージできないという方も多いと思います。一戸建てとマンションでも進め方に違いがありますし、マンションであっても売主や物件によって違いがあります。
ここでは、一戸建てとマンションの場合にわけて、内覧会の当日の主な流れをご説明します。
≪一戸建ての場合≫
現地もしくは不動産会社にて待ち合わせをします。不動産会社で待ち合わせをした場合は、それから現地へ移動ですね。
現地では、良い不動産会社であれば、まず設備面の使用方法、使用上の注意点などの説明があります。説明がない場合は、求めてください。
次に、売主の担当者と各居室等の施工状況を確認していきます。指摘箇所があれば、売主側が用意しているチェックシートに記載していきます。
しかし、一戸建ての場合は、売主側がチェックシートを用意していないことがよくあります。その時のために、メモ用紙を用意しておくと良いでしょう。また、現地で指摘箇所に貼る付箋があると便利です。これも本来ならば、売主側が用意しておくべきなのですが、用意されていないこともあります。
各部屋ごとに順にチェックしていくように心がけましょう。「あっちへ行ったりこっちへ来たり・・・」ということをしていると見落としが多くなってしまう怖れがあります。ご家族で同じ部屋を一緒に見ていくのがオススメです。
全ての居室・廊下・水周りなどをチェックし終えたら、記載したチェックシートと指摘箇所を再確認していきましょう。
チェックシートは、不動産会社にコピーして頂き、両者が1部づつ保有するようにします。これを見て、次回の再内覧会(確認会)で再チェックをします。
≪マンションの場合≫
マンションの場合も室内でのチェックに関しては同じイメージで結構です。しかし、室内に入る前、もしくはチェック後に管理面や共用部分についての説明があることが一般的です。
また、担当者が室内まで一緒に来て指摘箇所をメモしてくれることもあれば、「自分で見てチェックシートに書いてきてください」ということもあります。もちろん、一緒に室内へ来てくれる方が良いですし、設備面の説明をするべきであることも考えれば、一緒に室内へ来るべきでしょう。
内覧会の際には、本来は、売主・施工会社・設計者・販売会社の各担当者が全て揃って同行すべきなのですが、現実はそこまでしてくれるケースはほぼないです。設計者は、数が少ないためにマンションでは対応できないのもわからなくはないですが。
現実には、施工会社やその下請け業者、なかには設備業者などに任せてしまい、売主や販売会社が同行しないことが非常に多いです。
その物件の建築を担当した者ではなく、内覧会のときだけの応援で来ている人も多く、そのような場合は細かな質問への対応ができないこともあります。その場合は、遠慮せずにわかる方からの説明を求めるようにしましょう。